翻訳と辞書
Words near each other
・ M67手榴弾
・ M67破片手榴弾
・ M68 (天体)
・ M68 (曖昧さ回避)
・ M69 (天体)
・ M6A1重戦車
・ M6トラクター
・ M6ファーゴ
・ M6重戦車
・ M7 (天体)
M7 (戦車)
・ M7 (曖昧さ回避)
・ M7 (鉄道車両)
・ M7 (銃剣)
・ M7 3インチ戦車砲
・ M70 (天体)
・ M70 (曖昧さ回避)
・ M70 (球状星団)
・ M71 (天体)
・ M71 (曖昧さ回避)


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

M7 (戦車) : ミニ英和和英辞書
M7 (戦車)[えむ7]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [いくさ]
 【名詞】 1. war 2. battle 3. campaign 4. fight 
戦車 : [せんしゃ]
 【名詞】 1. tank (military vehicle) 
: [くるま]
 【名詞】 1. car 2. vehicle 3. wheel 

M7 (戦車) : ウィキペディア日本語版
M7 (戦車)[えむ7]

M7戦車英語:Tank M7)は、第二次世界大戦においてアメリカ合衆国が開発した軽戦車(後に中戦車)である。
== 概要 ==
1940年後半、アメリカ陸軍機甲軍では生産中のM2軽戦車や開発が完了したばかりのM3軽戦車を将来的に代替する軽戦車が構想された。M2/M3両戦車は満足できる性能を持つ、とされていたものの、エンジンの形式と配置から来る問題(星型エンジンを縦に搭載しているため車高が高く、ドライブシャフトが戦闘室を貫通しているために戦闘室が分断されている)、面構成の複雑な形状をしているために生産性が低い、といった欠点が指摘されており、それらを是正した車両であるという点に開発の重点が定められた。
1941年1月にT7軽戦車(LightTank T7)としてロック・アイランド工廠で開発が開始され、基本原型であるT7のモックアップが完成するとそれを基に製造方法、エンジンが異なるT7E1からT7E4が設計され、T7E1(リベット構造の試作車だったが、設計中に開発中止)を除く-E2から-E4が試験された結果、1941年12月にT7E2の採用が決定された。
当初は主砲には37mm砲が予定され、M3中戦車のものに似た砲塔が搭載される予定であったが、北アフリカ戦線における戦訓から37mm砲ではドイツ軍戦車に対してまったく威力不足である、とされたため、試作車の製作中に主砲は57mm T2(イギリスQF 6 pounder MkIII 57mm戦車砲ライセンス生産版)に変更されることになった。その後「57mm砲であってもドイツ軍戦車に対しては威力不足であり、陣地攻撃用の砲としても不十分」と判断されたために、更にM4中戦車と同じM3 75mm戦車砲を搭載するため砲塔が再設計された。M3軽戦車の装甲が「全く不十分」とされたため装甲防御も見直されることになり、最終的には当初14tだった重量は25tにまで増加した。1942年8月に最終試作車が完成、軽戦車から中戦車へと分類が変更されM7中戦車(MediumTank M7)として制式化された。

M7はインターナショナル・ハーベスター社に対し3,000両が発注され、1942年12月から生産が開始されたが、機甲軍が「M4中戦車と比較して特に優れている点が無く、2種類の中戦車を並行して装備するのは生産・運用の現場を混乱させるだけである」として配備に反対し、陸軍管理局も同様の見解を示したため、1943年2月に発注が取り消され、既に受注された30両のうち7両(一説には13両)が生産されたのみで生産は終了し、軍に引き渡された車両もいくつかのテストに用いられたのみに終わり、実戦部隊への配備はなされなかった。
結果として中戦車となってしまったものの、本車は基本的には軽戦車であり、当初から中戦車として開発され既に量産が開始されていたM4中戦車と比較すると装甲が薄く、主砲に対して車体が小型過ぎて車内レイアウトその他に余裕のない車両だった。軽戦車としては車重に比べ懸架装置を始めとした走行装置の性能とエンジンの出力が不足しており、機動力に欠けていた。機動力不足を補おうとフォード V8エンジンを搭載する改良型、M7E1の開発が行われ、更に走行装置を改善した改良型が計画されたが、生産発注の取消に従い開発は中止された。

アメリカ陸軍では本車の設計を踏まえて「主武装を75mm砲とし、機動性を第1とし装甲防御力は次善とする」とした新たな軽戦車の開発を行い、これがT24(後のM24軽戦車)として完成している。
少数生産されたM7は戦後順次処分されたが、数両が現存し、1両がメリーランド州アバディーンアメリカ陸軍兵器博物館に展示されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「M7 (戦車)」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.